大型ロードバイク2台を、安全かつ快適に運ぶために。
このデュカトは、その一点に集中して設計された。
「道具としての車」を突き詰めると、余計なものは何もいらない。必要なのは、積みたいものを確実に積んで、どこへでも走れる信頼性だけ。フィアット プロフェッショナルの正規ディーラーとして、RVランドが作り上げたCASE 14は、その哲学を体現した一台だ。
荷室の内壁は、全面にフェルトを張り込んでいる。単なる見た目の問題ではない。フェルト素材は荷物との接触によるキズや振動を吸収し、長距離移動中のバイクへのダメージを最小限に抑える実用的な選択だ。また吸音効果により走行中のロードノイズが大幅に抑えられる。天井から床際まで継ぎ目なく張り込まれたチャコールグレーのフェルトは、機能美として完成している。


荷室全景 — フェルト張り込みの内壁
天井 — マックスファンとLEDダウンライト
床面のキーとなるのが、航空機の貨物固定システムから転用されたエアラインレールだ。本事例では3本を床面に埋め込むように施工。専用のタイダウンリングやアンカーを任意の位置にスライドさせて固定できる仕組みで、バイクのホイールベースや積載台数に合わせた柔軟なセッティングが可能だ。


床面に埋め込まれたエアラインレール
スライド固定式のレールディテール
エアラインレールに装着するタイダウンリングは、スチール製の堅牢なタイプを採用。レール溝に差し込んでボルトを締めるだけで任意の位置に強固に固定される。ラチェットストラップを掛ければバイクを確実に固縛。使わないときはレールから外してコンパクトに収納できる。
トランポとして使い続けるなら、快適性も妥協できない。エアコンに加えてマックスファンを設置し、夏場の積み降ろし作業中や仮眠時の換気を確保。オルタネーターチャージャーを搭載し、外部電源のない場所でも安定した電力を確保できる構成だ。


タイダウンリング — 4個セット
オルタネーターチャージャー — 走行充電システム